秘境で過ごすひと時

こんにちは、旅するFLSKサポーターのCocoです。

こちらの連載マガジンでは旅や小旅行のショートストーリと、旅やお出かけをより豊かにするFLSKの使い方を毎月ご紹介しています。

 

岐阜県の北側に位置する奥飛騨。 ” 秘境 ” と呼ばれることさえある奥飛騨は、北アルプスの3000メートル級の山々に囲まれた温泉地。

そこにあるのは、雄大な山々と、澄み切った空気、日本昔ばなしの中にいるような昔ながらの風景、そして温泉。

日本一露天風呂の数が多いと言われる場所でもあり、湯めぐりしながら大自然を感じる地球の恵みを存分に感じられる場所です。

今回は、そんな奥飛騨から、FLSKのある旅をご紹介します。

 

 

 

江戸の面影が残る「 古い町並み 」で有名な岐阜県、高山市から車で約1時間。
標高1250メートルに位置する平湯温泉は、5つの温泉地の総称である奥飛騨温泉郷のうちの一つ。
平湯温泉は、その5つの温泉地の中で最も古く、歴史ある場所です。

標高が高くなるにつれて変わっていく気温と平地と異なる季節の景色に驚きながら、平湯温泉に到着し車を降りて一呼吸してみると、カラッと透き通るような空気に思わず笑みがこぼれ、目の前に広がるまだ雪が残る雄大な山脈の美しさに目を奪われます。

有名な温泉地である平湯温泉ですが、村は15分もあれば全て回れてしまう規模。

まるでタイムスリップしたかのような風景の中に、昔懐かしい商店や、趣のあるカフェが数軒あるだけ。

そして、温泉宿や旅館、大自然のパノラマがあるだけの、まさに秘境と呼ぶにふさわしい場所です。

 

 

 

のどかな場所だ、とは知っていたものの、まるで想像していなかった自然美と静けさに早くも満足感を覚えながらゆったりと散歩してみると、どこからともなく漂う硫黄の香り。

商店の軒先、旅館の脇、なんてことない広場で源泉が流れ、ふと足元の側溝を覗いてみると立ち込める湯気から、側溝にさえも源泉が流れているのがわかります。

早速、源泉掛け流しの温泉を堪能し、この土地の恵みを存分に楽しみます。

 

 

 

そんな小さな村にも見どころはたくさん。そのひとつが平湯大滝です。
落差64メートル、幅6メートルの滝は日本の滝百選にも選ばれている自然美を存分に感じられる滝。

日本各地で春の訪れを感じる中、ここにはまだ雪が残り滝の神秘さを一層引き立てるよう。

 

 

 

滝へ行くまでの道中では、滝の清らかな水が流れる川を囲むように山岳地帯ならではの木々が連なります。

 

 

 

温泉や自然、のどかな風景に惹かれ日本人を始め海外からも観光客が訪れる平湯温泉ですが、ここにはゴミ箱がありません。

自動販売機の横にも、ご当地グルメを売っている店の軒先にも、ゴミ箱や空き缶入れやペットボトル入れは設置されておらず、中部山岳国立公園の特別地域に指定されているここでは各自で持ち帰ることになっているそう。

それを知ってか知らずか、多くの道ゆく人々の手にはマイボトルが握られているのを度々目にします。

自然の多いところほど、ゴミの持ち帰りも旅の一部。

ゴミを出す心配のないマイボトルは平湯温泉のような特別地域をはじめ、トレッキングやハイキングなどアウトドアを楽しむための必須アイテムです。

 

 

 

FLSKはマイボトルとしての役割はもちろん、モレがないのでアクティブに動くことの多いアウトドアや観光の最中でも気負いなく持ち歩けるというメリットも。

ミリ単位で設計された飲み口は、液体モレだけでなく、空気も漏れにくくするほどの高い密封性があります。

結果、炭酸を入れることができたり、味を保つこともできる性能が。

シンプルにマイボトルとしての役割だけでなく、より美味しく、より好きなものを楽しめる。

些細なことだけれど、非日常を楽しむ旅やアウトドアの時間の満足感をぐっと高めてくれます。

 

 

 

心地よい風を肌に感じながら散歩してみると、サルの親子が顔を出し、こちらを伺いながらも気にすることなく遊びまわっていました。

そんなのどかな風景が日常のこの場所で、何日かのんびりと過ごしていると、今あるものの豊かさを見つけることが上手になっていくように感じます。

コンビニもなければ、気軽に繁華街に行けるわけでもない。

数件の店は閉店時間が早く、遊びに行く場所も便利な場所もありません。

変わりにあるのは、ゆったりと流れる時間と鳥のさえずり、闇夜に輝く月と星、川のせせらぎ。

不便と呼べるこの場所で感じるのは、自由と私たちを囲む自然の美しさ。

多くの情報に囲まれて暮らすことの多い時代、少しだけそんな環境から離れてみるといかに美しい場所に生きているかを改めて感じられるような気がします。

そんなことを思いながら、FLAKに淹れた温かいコーヒーがゆっくり喉を通り過ぎていく感覚を楽しみ、まだ雪の残る遠くの山を眺めながら、綺麗だねと口ぐちに話しながら通り過ぎていく人々の声に心地よさを感じるのでした。

 

 

筆者:FLSK JAPAN サポーター Coco ( フリーライター / 旅のwebマガジンLOCAL LOCAL運営 )

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