こんにちは、旅するFLSKサポーターのCocoです。
こちらの連載マガジンでは旅や小旅行のショートストーリと、旅やお出かけをより豊かにするFLSKの使い方を毎月ご紹介しています。
タイの古都、「北方のバラ」と称される美しい街チェンマイはタイの首都バンコクから北へ720km北上した場所に位置する第2の都市。
2月のチェンマイは、清々しい青空に輝かしい太陽が昇り、肌を撫ぜる風が運んでくる花の香りや鳥のさえずりが響くゆったりとした街。
穏やかで優しい人々と、気の張らない街の雰囲気は多くのトラベラーを惹きつけています。
1558年までラーンナー王朝という独立国の首都であったチェンマイには多くの寺院が残り、正方形の川堀に囲まれたチェンマイの旧市街には地元の人々に愛される多くの寺院が残っています。
チェンマイ滞在中の私は、ひょんなことからご縁があってチェンマイの寺院のひとつでボランティアをさせていただいています。
「百を超える寺院がある街」とガイドブックなどで紹介されるチェンマイ。
チェンマイの街を歩いていると、まるで都会のコンビニエンスストアのように探さずとも数々の寺院に出会うことができます。
数あるチェンマイの寺院のひとつがワットチェンマンと呼ばれる13世紀に建てられた寺院。古代の仏像と象の彫刻、そして黄金色の塔が象徴的な寺院です。
夏の風鈴を思い起こさせるチリンチリンと鳴る鈴の音と、鳥のさえずりを聞きながら、本殿の横の細道を奥の方まで進んでいくと小さな祠のような建物が。
雄と雌の対になった龍のようなタイにおける神聖な生物の彫刻を造る作業を手伝わせてもらっています。
1匹の龍が左右に鎮座しているように見えるこの彫刻は、首を高らかに伸ばしている手前の龍と後ろから気高い目玉を覗かせるもう一匹と、二匹の龍に分かれています。
私たちボランティアの間では簡単に龍と呼んでいますが、正確には龍ではなく伝説の生き物。
手前はナガ、後方はマコンと呼ばれる水の中で生きているとされる伝説の生物で、タイ仏教の寺院ではありますが隣国ミャンマーやヒンドゥー教の影響も受けた、様々な文化が混ざり合って生まれた聖なる生き物。
チェンマイはタイ北部に位置しており、地方や伝説を見聞きした個人個人によっても表現の仕方が異なるそう。
この彫刻を形にしているアーティストは、この道25年のタイの職人。
優しく穏やかな彼が作り出す彫刻は、繊細で美しく躍動感のある作品。まるで呼吸するように滑らかに形になっていく様は見事としか言いようがありません。
6ヶ月間かけて現在の形になり、最終的には金色と銀色に彩られます。
私を含む、外国人のボランティアたちは人伝にこの場所を聞いたり、たまたまこの場所を通りかかって参加したりとそれぞれご縁があってカナダやポーランド、ロシアなどさまざまな国からチェンマイを訪れた人々が、地元のボランティアの方と一緒に、同じひと時を過ごしています。
2日、1週間、2週間とボランティアに参加する期間は人それぞれ。
各々の旅路の途中で同じ時を共有するこの場所は、まるである一点の交差点のよう。
龍の表情や首など特に大事な部分は彫刻家でありアーティストである職人さんの仕事。
私たちボランティアは龍の鱗部分を手伝います。手袋をはめ、セメントの粘土を捏ね、鱗部分に貼り付けてから、ノミで少しずつ形を整えていきます。
重要な寺院でこれから長い時間、チェンマイを訪れた人や地元の人の目に触れ親しまれるであろう彫刻に携わることができるのは、ありがたい喜びを感じます。
旅路の途中のボランティアたちとの縁はもちろん、地元のボランティアの方や職人さんと同じひと時を過ごせるのもまた、素晴らしい時間。
いつも優しく温かい彼らとの時間はかけがえのない体験です。
ボランティア達の参加時間は人それぞれ。お昼頃から始める方もいれば私は太陽が顔を隠す少し前から参加しています。
休憩時間もとても自由でみんなのんびりと楽しみながら作業するのが常。
現場にもFLSKを携帯していますが、時にはコーヒーを淹れたり紅茶を淹れたりと気分によって休憩時間のひと時も楽しんでいます。
職人さんが用意してくれるクッキーと、FLSKから注がれる温かな飲み物でティータイムやコーヒータイムを楽しむのもまた贅沢な時間。
旅に携帯しやすい350mlのFLSKを愛用しており、コーヒーや紅茶であれば職人さん達が用意してくれる食器を使ってみんなとシェアできるのもとても便利。
2月のチェンマイは日が暮れると肌寒く感じるので現場でも温かなコーヒーや紅茶を楽しめることに、皆さんとても喜んでくれます。
FLSKは保温性に優れていて中身を淹れてから時間が経っても温かいまま楽しむことができるので、ウィンタースポーツや雪景色を楽しむ時にもおすすめですよ。
( 熱湯95度の場合70.1度の暖かさを18時間キープ ※温度はFLSK1000mlサイズでの検証結果 )
温かな人々の笑顔に触れ、それぞれの旅路のひと時を共有できる喜びはかけがえのないもの。
日々の豊かさをじっくりと味わっていきたいと感じる体験です。
筆者:FLSK JAPAN サポーター Coco ( フリーライター / 旅のwebマガジンLOCAL LOCAL運営 )
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